この記事では、映画『ハッチング 孵化』を観た筆者が、映画『ハッチング 孵化』のあらすじをネタバレありの起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。
【ネタバレ】映画『ハッチング 孵化』はどんな話?あらすじを起承転結で解説!
起(導入):少女の孤独と“卵”との出会い
フィンランドで暮らす12歳の少女ティンヤは、完璧を求める母親の期待や体操競技へのプレッシャーに苦しんでいた。ある日、ティンヤは死にかけたカラスのそばにあった奇妙な卵を森で見つけ、家に持ち帰ってこっそり育て始める。母親が不倫していることを知ったティンヤの心は不安定になり、卵への執着を強めていく。
承(展開):育てた“存在”が暴力を帯び始める
ティンヤの涙を吸った卵から、巨大な怪物のような雛鳥が孵化し、ティンヤは“アッリ”と名づけて育てる。アッリはティンヤの心の痛みや怒りに呼応するかのように、彼女の代わりに他者を襲い始める。ティンヤは恐怖と罪悪感を抱きながらも、次第にアッリに愛着を抱いていく。
転(転換):アッリと“同化”していくティンヤ
成長したアッリはティンヤにそっくりな姿となり、ティンヤとアッリは一心同体のような関係に。やがて体操大会前に起こったライバル・レータの負傷や、赤ん坊を襲おうとする予知的なビジョンなどにより、アッリの危険性を確信したティンヤは、自らの犠牲でその暴走を止めようとする決意を固める。
結(結末):少女の死と“新しい命”の誕生
大会中に自ら骨折し、アッリの赤ん坊殺害を阻止したティンヤだったが、混乱の中で母親の手によって胸を刺され命を落とす。ティンヤの死によって血を受け取ったアッリは、人間の言葉「ママ」を発し、完全にティンヤに成り代わった存在となる。父と弟が駆けつける中、母親はただ呆然とその姿を見つめるのだった。
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