この記事では、映画『ビバリウム』を観た筆者が、映画『ビバリウム』のあらすじをネタバレありの起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。
【ネタバレ】映画『ビバリウム』はどんな話?あらすじを起承転結で解説!
起(導入):異常な住宅地への迷い込み
新居探しをしていたカップルのジェマとトムは、不動産屋の案内で「ヨンダー」という整然とした分譲地を訪れる。案内役のマーティンが突然姿を消し、帰ろうとする二人も延々と同じ家に戻ってきてしまう。
燃料も尽き、仕方なくその家(9番)で夜を明かすことになるが、そこからの脱出は叶わず、不気味なループのような日々が始まる。
承(展開):育てることでしか逃げられない“試練”
ある日、家の前に置かれた段ボールには赤ん坊と「育てれば解放される」とのメッセージが。
その子供は急成長し、異様な言動や姿を見せ始めるが、二人はその子とともに生活を強いられる。
出口も希望も見えない中で、次第に精神をすり減らしていくジェマとトムは、子供への愛情を持てず苦悩する。
転(転換):崩壊する心と見え始める“正体”
トムは庭に奇妙な異変を感じ、狂ったように穴を掘り始める。一方ジェマは、子供が人間ではないと気づき始める。
子供はさらに成長し、異常性を増す。ついにトムは限界を迎えて死亡。ジェマも少年を攻撃し、逃げた彼を追って異世界のような空間に迷い込む。
そこでは、自分たちと同じように閉じ込められたカップルが次々と絶望して死んでいく様子が繰り返されていた。
結(結末):無限ループと“親”の役割の終焉
体力の限界を迎えたジェマも命を落とし、少年は無感情に彼女の死体を処理する。そして彼は新たなマーティンとして不動産屋に戻り、次のカップルを迎える。
“親”とは、自分の意志とは関係なく、誰かを育て、最後には死んでいく存在なのだという虚無的なルールが、この世界では繰り返されていた。
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