この記事では、映画『アンダルシアの犬』を観た筆者が、映画『アンダルシアの犬』のあらすじをネタバレありの起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。
【ネタバレ】映画『アンダルシアの犬』はどんな話?あらすじを起承転結で解説!
起(導入):月を裂く雲
冒頭、男が剃刀を研ぎながら月を見上げると、雲が月を横に裂くように通過。その直後、若い女の目を剃刀で切るというショッキングなシーンが描かれ、現実と非現実の境界が曖昧になる。この不条理な世界の入口として、観客に強烈な印象を与える。
承(展開):よだれかけの男〜手首と女装した男
8年後、自転車で転倒したよだれかけの男と若い女の奇妙な関係が描かれる。男の手からは蟻が湧き出し、女性の腋毛へと変化し、現実と幻想が交錯する。また、切断された手首と女装した男、異常な性愛や暴力の象徴としてのグランドピアノとロバの死体が現れ、物語は不条理さを増していく。
転(転換):帽子の男
若い女が恐怖から逃げ出すと、男が再び現れるが、今度は帽子の男が登場し、時間軸が過去と現在を行き来する。帽子の男はよだれかけ男に怒り、過去では彼に銃撃され、林の中で死を迎える。幻のような若い女と交錯し、物語はさらに混沌とした象徴世界へと突入する。
結(結末):海辺
最終章では、男と若い女の関係が再構築される。男の口が消えたり、毛が生えたりするシュールな変化が起こり、若い女は海岸へと向かう。2人は愛し合うかのように寄り添って歩くが、最後には砂浜に半身を埋められた遺体として描かれ、死または永遠の停滞を示唆して物語は幕を閉じる。
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