この記事では、映画『ザ・ボーイ 鹿になった少年』を観た筆者が、映画『ザ・ボーイ 鹿になった少年』のあらすじをネタバレありの起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。
【ネタバレ】映画『ザ・ボーイ 鹿になった少年』はどんな話?あらすじを起承転結で解説!
起(導入):孤独な少年と寂れたモーテル
アメリカの山奥、母に逃げられたアルコール依存症の父ジョンと、9歳の少年テッドは、客足の途絶えたモーテルで質素に暮らしていた。
学校に通わず、動物の死骸を拾ってお小遣いを貯める日々。テッドの夢は、フロリダにいる母に会いに行くこと。日常の楽しみは、隣の納屋でお金の帳簿をつけることだった。
承(展開):静かな狂気と謎の訪問者
テッドは鹿をわざと車に轢かせるという罠を仕掛け、事故を起こさせる。その結果、無口な男コルビーがモーテルに滞在することに。
コルビーの過去には何か闇があり、保安官が彼の行方不明の妻を捜索していた。
一方、テッドは来客の子供に対して無表情に危害を加えようとするなど、死に対する異常な興味を見せ始める。
さらに父にお金を取り上げられた怒りから、テッドはコルビーの大切な妻の遺灰を盗む。追いかけてきたコルビーを、テッドは仕掛けた罠で殺害してしまう。
転(転換):怒りと暴力の爆発
パーティ帰りの学生たちがモーテルに宿泊。傍若無人な態度にジョンは苛立ちつつも、経営難のため我慢。
テッドは女子学生に首を絞めて殺しかけ、暴行を受けるが、父は見て見ぬふり。
絶望と怒りが頂点に達したテッドは、コルビーの遺灰を顔に塗り、鹿の角を頭に付けて“変身”。
深夜、モーテルの部屋に外鍵をかけて火を放ち、宿泊者ごと焼き払うという復讐を決行する。
結(結末):怪物の誕生と偽りの物語
父ジョンが火に包まれる部屋の前で、テッドは無言でそれを見届ける。
その後、消防に保護されたテッドは、「コルビーが妻の遺灰を持っていた、放火犯だ」と虚偽の供述。
係員は、悲劇の被害者としてのテッドに同情し、優しく接する。
こうして、“鹿の少年”は怪物としての第一歩を踏み出したのだった。
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