この記事では、映画『アミューズメント・パーク』を観た筆者が、映画『アミューズメント・パーク』のあらすじをネタバレありの起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。
【ネタバレ】映画『アミューズメント・パーク』はどんな話?あらすじを起承転結で解説!
起(導入):
白い部屋でうなだれる老人と、好奇心旺盛なもう一人の老人の対話から始まる。後者は「人生を前向きに」と語り、老人専用のアミューズメントパークへと向かう。舞台は現実の象徴としての遊園地に移り、「外の世界」が一体どんな場所かを示唆する不穏な導入。
承(展開):
遊園地は一見楽しそうだが、老人には冷たい現実が待ち受けていた。ぶつかられ、無視され、軽視され、店では劣悪な対応。次第に、社会の中で高齢者がどれほど疎外され、存在を軽んじられているかが浮き彫りになっていく。遊園地は高齢者にとって「地獄」に変わっていく。
転(転換):
老人は事故の目撃者にも関わらず信用されず、若者たちに暴行され、財産を奪われる。ショーに入ると高齢者が登場することで観客が激昂し、自分もその対象として暴徒に追われる。理不尽な扱いの連続により、老人は精神的にも肉体的にも追い詰められていく。
結(結末):
絶望の中で少女に絵本の読み聞かせを頼まれ、久々に「必要とされる喜び」を感じるも、それすらすぐに奪われる。ボロボロになった老人は泣き崩れ、再び白い部屋に戻る。「誰もが行き着く先」というメッセージとともに、老いが避けられぬものでありながら、社会から見捨てられる現実を強烈に描き出し、物語はループするように幕を閉じる。
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