この記事では、映画『もう終わりにしよう。』を観た筆者が、映画『もう終わりにしよう。』のあらすじをネタバレありの起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。
【ネタバレ】映画『もう終わりにしよう。』はどんな話?あらすじを起承転結で解説!
起(導入):別れを考える帰省の旅
ルーシーは、交際中のジェイクとの関係を「そろそろ終わりにしよう」と思いながらも、彼の両親に会うため雪の中、車で実家へ向かう。道中、詩の朗読や日常会話が交わされるが、どこか噛み合わない空気が漂う。ジェイクはやや冴えない性格で、ルーシーの心はどこか浮いている。
承(展開):奇妙な家と時間のゆらぎ
ジェイクの実家では、時間や人物の年齢が不安定に変化し始める。死んだ羊やウジに食われる豚の話、老いたり若返ったりする両親、地下室にあったルーシーの絵とジェイクのサインなど、不穏な違和感が次々とルーシーを包む。電話から聞こえる不気味な男の声、そしてジェイクの家にまつわる異常な出来事により、現実と幻想の境界が曖昧になっていく。
転(転換):アイスクリームと高校、崩壊する現実
帰路についた2人は吹雪の中、突如アイスクリーム店に立ち寄り、さらにジェイクの母校へと足を運ぶ。ジェイクは突然怒り出し姿を消し、ルーシーは彼を追って高校へ。そこで掃除の老人と会話するも、ルーシーはジェイクの顔すら「忘れてしまった」と語る。すると彼らの姿が若者たちに変わり、幻想的なバレエが繰り広げられる。
結(結末):ジェイクの幻想と自己救済
現実と幻想が交錯し、ジェイクの内面世界が露わになる。彼の分身たちが争い、若い自分が刺されるというイメージ。やがて老人となったジェイクが舞台でスピーチをし、観客の中には両親やルーシーが見守っている。スタンディングオベーションの中、ジェイクは人生の総決算のように歌い上げる。
物語は、孤独な老人ジェイクの空想と内面の渇望、そして未熟な愛や人生への後悔を象徴する形で幕を閉じる。
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