この記事では、映画『返校 言葉が消えた日』を観た筆者が、映画『返校 言葉が消えた日』のあらすじをネタバレありの起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。
【ネタバレ】映画『返校 言葉が消えた日』はどんな話?あらすじを起承転結で解説!
起(導入):
1962年、戒厳令下の台湾。高校生のアソンとウェイは、自由な思想を持つ発禁書を密かに読む読書会に参加していた。書物の所持が死罪に値する時代、読書会は極秘で行われていた。だがウェイは何者かの密告によって逮捕され、激しい拷問を受ける。一方、少女ファンは校内で目を覚まし、奇妙な悪夢のような世界を彷徨い始める。
承(展開):
ファンは校内で怪物や幻影に襲われながらウェイと再会し、二人はかつての記憶を辿る。読書会の記憶、倉庫、管理人室、怪物の出現…断片的な記憶の中で、軍による読書会メンバーの暴力的な連行が明らかになる。ファンは、かつて自分がウェイとぶつかった際に禁書を見ていたことを思い出すが、その時は黙っていた。だが、この後、密告者が誰かという不穏な空気が漂い始める。
転(転換):
ファンの過去が明かされる。家庭環境に傷ついていた彼女は、優しく接してくれた教師チャンに恋をするが、裏切られたと感じてインを密告。だが、それによりチャンまで逮捕され、インは処刑、チャンも銃殺されてしまう。自責の念にかられたファンは自ら命を絶ち、学校に囚われた霊となっていた。全てを思い出した彼女は、ウェイを救うために奔走する。
結(結末):
ウェイを拷問から救い出したファンは、「あなたは生き残って」と言い残し、自らを犠牲にして彼を校門から逃がす。ウェイは自白せず銃殺刑を免れるが、15年の懲役を受ける。出所後、チャンの墓参りを終えたウェイは、解体直前の母校を訪れる。教室でファンの霊と再会し、チャンから託された手紙とネックレスを渡す。涙ながらにネックレスを受け取ったファンは、微笑みながら静かに消えていった。
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