この記事では、映画『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』を観た筆者が、映画『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』のあらすじをネタバレありの起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。
【ネタバレ】映画『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』はどんな話?あらすじを起承転結で解説!
起(導入):
未来の世界。少年ブレッケンはプラスチックを食べる異能を持っており、母親ジュナにより窒息死させられる。遺体は父ラングによって回収される。一方、臓器が異常増殖する「加速進化症候群」を患うアーティストのソールは、パートナーのカプリースとともに臓器切除をパフォーマンスとして披露し注目を集めている。政府の臓器登録局もそれに注目する中、やがてブレッケンの死がソールとカプリースの活動に絡み始める。
承(展開):
ソールは密かに政府の監視組織「ニューバイス」の協力者でもあり、人類の進化に関する動きを探っていた。彼はプラスチックを食べられる体に進化しつつある集団や、息子ブレッケンの死に関連する父ラングから、遺体をパフォーマンスで解剖して欲しいと依頼される。葛藤しつつもソールとカプリースはその依頼を受ける。一方、政府と繋がるティムリンや臓器登録局職員の思惑も交錯し、ソールは次第に“進化”と“芸術”、そして“支配”の境界に迷い始める。
転(転換):
ブレッケンの異能を証明する解剖パフォーマンスは、政府の妨害により改ざんされてしまう。内臓は本物ではなく、おぞましい人工物にすり替えられていた。真実を信じるラングは絶望し、裏で動いていたバイオ企業の女性たちに殺される。政府は人類の進化を危険視し、変異を封じ込めようとしていた。ソールは、国家権力による情報操作と抹殺の実態を知ることになり、自らの立場と信念に深く揺さぶられる。
結(結末):
すべてを悟ったソールは、進化への恐れと芸術の使命の狭間で、自ら変化を受け入れる道を選ぶ。プラスチックを食べられる身体を受け入れるべく、命の危険がある紫色のバーを口にする。その姿を、パートナーのカプリースが静かに撮影する中、ソールの顔には苦悩と解放が入り混じる涙が流れる。人類の進化が痛みや恐怖の先にある“新たな快楽”かもしれないという暗示とともに、物語は幕を閉じる。
みんなのコメント